フリーダムベル(カメリアローズの14) デビューできずに引退


キャロットクラブ出資愛馬第29号は、総じてお得感満載の為に購入。

兄ダローネガはその新馬戦を現地で見ていたが、凄くいいなと思えた馬。募集価格2800万円と少し高価で手が出なかった。今や4勝を挙げ重賞でも2、3番人気に推されるほどの馬。

その重賞ウィナーを輩出寸前の母の産駒が牡馬で募集価格2000万円。確かに母の14歳の時の産駒とそろそろ仔出しは厳しいと思われるが、まだギリギリの年齢。そして12年産のノーブルリーズンがすでに2勝していることからもなんとかいけそう。

父は新種牡馬のヴィクトワールピサ。種付料は2013年度は300万円と決して安くなく期待の大きな種牡馬。馬体も良く見え、馬格もあり、預託予定の池添学厩舎もハープスターの下やブエナビスタの初子が入るなど社台グループの期待の大きな厩舎。開業前から評判も高く、本年(2015年)開業から半年間で10勝と結果も出している。

一般枠で60パーセント程度の当選確率と思われ、外れても仕方なしという気で応募したが無事取得できた。

芝でもダートでも2、3勝を挙げてくれればと思っている。

カメリアローズの14を徹底分析。

また、購入に至った経緯を掲載。

競走馬名がフリーダムベル(Freedom Bell(英語) アメリカ原産の椿の花の品種名。母名より連想。)になりました。

近況報告からは大物感も中物感もなく平凡。しかし馬体は確実に成長しており1度の頓挫もなく順調。遅生まれだしこれからの成長に期待したい。

5月23日に北海道を脱出しノーザンファーム天栄へ移動。

5月26日に栗東トレセンに入厩しました。

6月2日にJRA競走馬登録されました。

6月3日にゲート試験に一発合格しました。

6月8日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

8月11日に栗東トレセンに帰厩しました。

デビュー戦は9月17日 阪神6R 2歳新馬 ダート1800m 混合を予定だったが一旦白紙に。

9月11日の追い切り情報を掲載。

トモに疲れた感じが抜けずに9月16日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

12月27日に栗東トレセン入りし詳細に調べた結果、膝の骨周囲にきつい炎症があり、このままレースに向かう調教を重ねるのは厳しいとの判断で1月3日に引退が発表になりました。

(2017年1月10日完結)

2015年10月6日立ち上げ

●カメリアローズの14を購入

 2012年産は5頭購入(グリューヴァイン、サンフレイム、ベルディーヴァ、アモーレエテルノ、クラージュシチー)して4頭が勝ち上がり。勝ち上がれなかったアモーレエテルノも未勝利戦で2着3着があり、選択としては極めて良かったと自負しています。

 続く2013年世代は2頭購入(レンベルガー、グルーヴィタイム)。これはまだ2歳ですのでこれからですが、レンベルガーはすでに2着があり勝ち上がりは濃厚です。グルーヴィタイムは先週デビューして5着でした。こちらも出遅れながらも最速上がりを繰り出し勝ち上がりは濃厚と思われます。

 そんな状況ですので、今年多くの馬を買い足す必要はないと当初思っていたのですが、未勝利戦を10馬身差千切って勝ったクラージュシチーがレース中の疾病で3歳の若さで予後不良。そして4歳のオフェーリアシチーも競走中の疾病で能力喪失とこの8月に立て続けに若い2頭を失いました。

 また、来年3月にはフロアクラフトとグランデアモーレの現4勝馬2頭が引退期限を迎えます。

 そんな状態になりましたので、今年は4頭を目標に購入予定を立てました。私は自分の現役愛馬は10頭〜12頭ほどがちょうど良いと思っています。それはそれ以上増やすと1頭1頭に集中できなくなりますし、また当サイトの更新が遅れてくるからです。やはり自分の中では1頭1頭丁寧に接していきたいし、丁寧に更新したいというのがあります。

 ということで、吟味した結果(その過程は2015年キャロットクラブ募集馬を分析するをご覧ください)以下の4頭で第一次募集を応募することになりました。

最優先希望馬枠

 47 ココシュニックの14 75パーセントの抽選

第一次募集 一般枠応募馬

 54 マルティンスタークの14 購入確実
 
59 スルーレートの14 ほぼ購入確実
 
72 カメリアローズの14 60パーセントの当選確率

 以下は、その中でカメリアローズの14応募に至った理由です(当サイト「2015年キャロットクラブ募集馬を分析する」より)。

72 カメリアローズの14 総じてお得感満載。購入候補

 まずは12年産のノーブルリーズン募集時の評価からご覧ください。

 父はネオユニヴァース。アーニングIDXは1.49と普通程度だが、仕上がりが早く、早期から始動・活躍できる産駒が多い。我が愛馬グランデアモーレも2歳7月の新馬戦でデビューし見事に勝ち上がった。私は好きな種牡馬の1頭。

 母は新馬、500万、500万、1000万と芝の短距離からマイルで4勝した。産駒はダローネガがオープン特別2勝で現在オープンで活躍している。・・・が、走っているのはそれだけであとはダート1800mの未勝利戦を勝ち上がったものの、その後500万で頭打ちだったアブラハムダービー(牡馬・父ロージズインメイ・募集総額1800万円)がいる程度。08年産のコルナス(牡馬・父アグネスタキオン)は登録されるも未出走で引退。10年産のシュヴァルツローゼ(牡馬・父ブラックタイド)も二桁着順を繰り返すばかりで未勝利で引退した。

 このように決して仔出しが良いとは言い切れず、馬体を見ていかなければならない。馬体重は453キロ。2月生まれとしてはやや小さいが悲観するほどの小ささでもない。馬体は仕上がり早のネオユニ産駒らしくキ甲が結構抜けており早くから始動できそう。筋量はやや少ないが毛づやは良くクビが太く角度も良く力強さを感じるに。繋ぎの角度や長さもまずまずで管が枯れており、故障は少なそう。総じて良くも悪くもない感じ。佐々木晶三調教師はいつもこんな感じの馬で新馬勝ちをするから素晴らしい。

 カメリアローズの産駒としては初めての牝馬で正直わからない部分は多いが、ここまで3年連続キャロの預託馬を新馬勝ちさせている相性の良さは師の手腕に期待したい。いつも馬体や友駿ホースクラブで見飽きた厩舎と言うことでここの預託馬を無視して失敗するので、今更4番煎じくらいだが今回は買いたい。これで未勝利で引退しても笑える話になるし。


 このノーブルリーズンは2歳12月の芝1600mの新馬戦を圧勝。3歳7月の芝1800m戦で2勝目。続く昇級初戦の西海賞で6着とまだまだ勝ち星を伸ばしそうな勢い。さすがは佐々木晶三先生。私の予想もかなり的中していた。結局他馬を優先したために購入には至らなかったが。


 14年産の本馬は母の14歳の時の産駒とそろそろ厳しそうだが、牡馬にしては募集価格2000万円と抑えられた格好。特に兄のダローネガは今週末人気で重賞に登場し、勝つ可能性も多分にある。

 馬体重も447キロと4月の末生まれを考えると悪くない。馬体も全体的に力強さを感じる造り。預託予定厩舎もクラブイチオシの池添学厩舎。お得感がある。

 父ヴィクトワールピサは種付料300万円。芝もダートも走れるし案外金額の高い種牡馬。総じてマイナス要素が少なく購入候補。出来れば一般枠で買いたいが。
 結局、まずマルティンスタークの14のみが抽選対象にならずまず最初に出資確定!!それ以外の応募3頭は抽選対象となりました。

 抽選の結果、最優先枠のココシュニックの14と一般枠のスルーレートの14に落選。カメリアローズの14のみに当選という結果になりました。

 ココシュニックの14は最優先枠と言っても、私の最優先は×1も何もない最優先でしたから、当選確率はそんなに高くないと思っていましたので仕方がないのですが、ほぼ取れると思っていたスルーレートの14を外しました。これは開示された昨年比52パーセントの応募段階から後半一気に応募者が増えたということでしょう。それよりも当選確率が低いと思われたカメリアローズの14を取れただけ良かったと思っています。

 その後最優先枠を外したことから1.5次募集に参戦。ここは第一次募集で購入候補だったものの、そんなにすぐには売り切れそうになかったので後回しにした2頭で応募。


62 マチカネホレルナヨの14 残36口
71 マヒナの14 残99口



 この内、お約束ですが当選確率の低いマチカネホレルナヨの14に落選。しかしマヒナの14はゲットでき、これで14年産世代は

マルティンスタークの14(牝馬)、カメリアローズの14(牡馬)、マヒナの14(牝馬)

の3頭で出資確定しました。これ以上は買い足しません。正直、これ以降で余っている馬が走る確率は低いと思っていますから。


 そんなこんなでカメリアローズの14を購入!!ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●カメリアローズの14のほっさん評価

 では、カメリアローズの14の詳しい分析です。

 父   ヴィクトワールピサ アーニングIDX 1.00 評価 B−
 母   カメリアローズ 4勝               評価 B+
 母父 ホワイトマズル                   評価 A−
 兄弟  ダローネガ 4勝                 評価 B+
 生産牧場 ノーザンファーム               評価 S
 調教師 池添学                      評価 E

 馬体                            評価 B+
 募集総額 2000万円 牡馬
 
 総合評価 2.28 評価 C


 父ヴィクトワールピサはその父ネオユニヴァース。日本馬初のドバイワールドカップ優勝馬。有馬記念GT、皐月賞GT。種付料は2013年度は300万円。アーニングIDXは産駒がまだ走っていないために平均値の1.00を代入。

 ヴィクトワールピサは2009年10月25日、京都の新馬戦で競走馬としてデビューした。レースは1番人気に支持されるがローズキングダムを差し切れず2着に敗れ、中1週で同競馬場の未勝利戦に出走して初勝利を挙げた。続く11月28日の京都2歳ステークスは直線で先頭に立ってそのまま押し切り、2勝目を挙げる。そして12月26日のラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは後方から徐々に順位を上げ、逃げるコスモファントムをクビ差で差し切り、3連勝で重賞制覇を果たした。

 3歳となったヴィクトワールピサの初戦には、2010年3月7日の弥生賞が選ばれた。レースでは馬群の中ほどに控え、直線詰まり気味になりながらも残り100メートルほどでエイシンアポロンを捉えて優勝した。

 しかし、デビューから騎乗していた武豊が3月27日の毎日杯での落馬事故で負傷したため、4月18日の皐月賞では岩田康誠に乗り替わりとなった。その皐月賞では、前年度JRA賞最優秀2歳牡馬のローズキングダムを抑えて1番人気に推される。レースでは後方の内に控え、直線もそのまま最内から抜け出して優勝した。この勝利は父・ネオユニヴァースとの父子2代の皐月賞優勝でもあった。

 管理調教師の角居勝彦は、この勝利から前年まで厩舎の看板であったウオッカの後継馬へと期待を膨らませ、凱旋門賞への一次登録を行った。しかし、5月30日の第77回東京優駿も1番人気に支持されるが、先に抜け出したエイシンフラッシュ、ローズキングダムを交わすことができず3着に敗れた。

 6月26日、角居からヴィクトワールピサの凱旋門賞挑戦が発表された。この遠征は日本調教馬が3歳で凱旋門賞に挑戦する初めてのケースである。8月19日(日本時間)、ヴィクトワールピサは帯同馬のピサノヴァロンとともにアムステルダム経由でフランス入りした。フランス入り後はシャンティイ調教場で調教を重ね、まずプレップレースとして9月12日のニエル賞 (GU) に出走した。レースでは中団のやや後ろを追走し、直線で懸命に追い上げてくるも残り200メートル付近で脚が止まり4着に敗れた。続く凱旋門賞では直線入り口での位置取りが絶望的だったため、確かな脚を見せたが、勝ったワークフォースから8馬身以上離れた7着に終わった。

 帰国後の初戦は11月28日のジャパンカップを選択した。主戦騎手の武豊がローズキングダムに騎乗することが決まっていたため、鞍上はマキシム・ギュイヨンに乗り替わった。当初、騎手はミルコ・デムーロに乗り替わることが発表されていたが、デムーロがオーナーと騎乗契約を結んでいるヴォワライシに騎乗するため直前に変更された。レースは2番手グループで流れに乗ると直線ではローズキングダムとの激しい争いとなり、ハナ差でローズキングダムに交わされて3着となった。 騎手がミルコ・デムーロに交代した12月26日の有馬記念では、4、5番手追走から早めに先頭へ立ち、追い込んできた1番人気のブエナビスタをハナ差振り切って優勝した。写真判定の結果が出るとデムーロは感極まって涙を流した。なお、同年にGT競走を制していたため、報奨金3000万円も獲得した。そして、有馬記念でこの年の3歳馬唯一のGT競走2勝を挙げたことにより、JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。

 2011年2月4日(日本時間)、ブエナビスタ、のちにトランセンドとともにドバイワールドカップに選出され、招待を受諾したと発表した。そのドバイワールドカップに向けた前哨戦として、中山記念に出走。道中はやや後方を追走するも、4コーナー近くから一気に大外を回って進出。直線では他馬を突き放し、4歳初戦を勝利した。

 そして迎えたドバイワールドカップ。スタートでは行き脚がつかず、最後方からの競馬となるが、向正面で一気に進出し、逃げるトランセンドの外側の2番手につけた。そして直線残り300メートル付近で先頭に立つとそのまま押し切り、日本馬では初めてドバイワールドカップに優勝した。鞍上のデムーロは初参戦にして初勝利。勝利後はインタビューの途中、馬上で涙を見せる場面もあった。レース後の会見で、オーナーの市川は次走を香港のクイーンエリザベス2世カップにすることを明言した。また、秋は前年に引き続き凱旋門賞へ向かうことをデムーロが強く促した。

 その後ドバイから香港へ移動し、クイーンエリザベス2世カップ出走に向けて調整されていたが、右後肢に軽度の跛行が生じたため、同レースを回避した。4月27日にいったん日本に帰国。秋のローテーションについては、アイリッシュチャンピオンステークスから凱旋門賞に出走するプランとなっていたが、のちにフォワ賞から凱旋門賞に出走するプランに変更。さらに、その凱旋門賞で勝利した場合は引退して種牡馬入りし、敗れた場合はジャパンカップに出走する予定であるとオーナーの市川が発表した。しかしレースに向け、8月10日に現地に到着し調整を行っていたが、13日に行った調教後に左後肢の跛行が生じ、また左飛節に炎症があることがわかり、5週間程度の安静が必要との診断を受けたことからフォワ賞と凱旋門賞への出走を取りやめた。

 その後11月27日のジャパンカップで復帰したが終始後方のまま13着に敗れた。連覇をかけて挑んだ有馬記念は2番手追走も、直線で一杯になり8着に敗れた。

 結局この年のGT勝利はドバイワールドカップの1勝のみに終わったが、天皇賞(秋)に優勝しジャパンカップでも好走したトーセンジョーダンとの接戦を制し、JRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出された。

 2011年12月27日に引退が決まった。2012年1月15日に京都競馬場で引退式を行い、同日付で競走馬登録を抹消した。その後同年1月19日に北海道安平町の社台スタリオンステーションにスタッドイン。種牡馬となる。初年度の種付料は350万円(受胎確認後支払い、フリーリターン特約あり)、シンジケート総額12億円。種牡馬としての人気も高い。


 大型で跳びの大きい走法だが、上手く流れに乗る器用さがある。そのため、どの位置からのレースでもそつなく立ち回ることが可能で、一般的に大跳びの馬が苦にするとされる小回りの中山競馬場で重賞を4勝している。デビュー当初は差す競馬をしていたが、有馬記念、ドバイワールドカップでは直線で早めに先頭に立ちそのまま押し切るレースをしている。



 母のカメリアローズ(2000年生まれ・父ホワイトマズル)は、4勝馬。新馬、500万、500万、1000万と芝の短距離からマイルで4勝した。産駒は09年産のダローネガが4勝で現在オープンで活躍している。重賞にも手が届く勢いで時間の問題か。そして12年産のノーブルリーズン(牝馬・父ネオユニヴァース)が2勝。しかし、産駒の競走成績にはムラがあり、全く走っていない産駒も散見される。ダート1800mの未勝利戦を勝ち上がったものの、その後500万で頭打ちだったアブラハムダービー(牡馬・父ロージズインメイ・募集総額1800万円)。08年産のコルナス(牡馬・父アグネスタキオン)は登録されるも未出走で引退。10年産のシュヴァルツローゼ(牡馬・父ブラックタイド)も二桁着順を繰り返すばかりで未勝利で引退した。このように仔出しは不安定でしっかりと馬体を見ていく必要がある。



 母父のホワイトマズルはイギリスの競走馬。17戦6勝。主な勝ち鞍は伊ダービー(デルビーイタリアーノ)、ドーヴィル大賞。コマンダーインチーフと並び、父ダンシングブレーヴがヨーロッパに残してきた数少ない強豪馬の一頭。現役時代は武豊を背に出走したこともある。

 2歳時は2戦未勝利。3歳4月の未勝利ステークスを5馬身差で快勝すると、そこから一気の4連勝でデルビーイタリアーノを制する。その後1戦をはさみ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走した。このときは5番人気にすぎなかったが、1番人気のコマンダーインチーフをハナ差交わして2着に入る(勝ち馬はオペラハウス)。それからは、ムラのある成績が目立つようになる。インターナショナルステークスは2番人気5着。凱旋門賞17番人気ながらアーバンシーの2着。ジャパンカップは2番人気の13着と、好走と凡走を繰り返してしまう。

 4歳のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでは、エプソムダービー優勝馬のエルハーブが1番人気、ホワイトマズルは2番人気で鞍上武豊だったが、勝ったのはエプソム・アイリッシュの各ダービーで2着だったキングスシアターだった。その後ドーヴィル大賞典を叩いて臨んだ凱旋門賞で、再び武豊が鞍上となるが、3番人気ながら6着に敗れる(勝ち馬はカーネギー)。その後の2レースも9、8着といいところなく、引退して日本で種牡馬入りする。

 引退後すぐに日本に輸入され、1995年より北海道勇払郡の社台スタリオンステーションにて繋養された。2年目のシーズン中、細菌に感染して受胎率が大きく落ち込むアクシデントがあり、以後は受胎率の低さに悩まされるようになる。初年度産駒からビハインドザマスク(スワンステークス等)のような短距離を得意とする馬が出たが、後の産駒から、スマイルトゥモロー(優駿牝馬等)、イングランディーレ(天皇賞・春等)、アサクサキングス(菊花賞)のような中長距離馬も出ている。

 産駒は幅広い距離で活躍している。また活躍馬の脚質は極端なものが多く、ビハインドザマスクは追い込み、イングランディーレは逃げ、シャドウゲイト、アサクサキングスは逃げ〜先行で良績を残しており、両極端に出ている。ダートで活躍する馬も輩出しているが、産駒の重賞実績は芝のレースに偏っている。中央サイアーランキングでも例年芝部門の順位がダート部門の順位を大きく上回り、産駒は芝を得意とする傾向にある。

 2011年12月にレックススタッドに移動、2012年からは同スタッドで種牡馬を続行する。


 派手さこそないが、高い地力を誇り、長年に渡る活躍を示している万能型サイアー。2014年もバンドワゴンがきさらぎ賞で2着に入り存在感を見せた。母父に入っても、堅実に走るBMS産駒が多数登場している。BMS(母父)としてスマートレイアー(阪神牝馬S)、トーセンベニザクラ(フェアリーS)。



 兄第は09年産のダローネガ(父ダイワメジャー)が4勝。2歳戦開幕週の日曜日にデビュー。その前日には私の愛馬フランベルジェがやはり1番人気で新馬戦にキャロットクラブの1番槍として出走。結果は6着だった。ダローネガはそのデビューを優勝。キャロットクラブの1番星となった。2着は後に小倉2歳SとセントウルSの重賞2勝を挙げるエピセアローム。続く新潟2歳Sは4着だったが、3戦目の野路菊Sを1番人気に応えて優勝。続くデイリー杯2歳S GUもクレラント(後の重賞6勝馬)の2着。バリバリのオープン馬となる。暮れの朝日杯FS GTは5着。3歳春のアーリントンカップGVは1番人気に支持されるもジャスタウェイ(後のGT2勝馬)の9着だった。3歳夏に古馬と混じってのオープン戦で優勝。その後常に上位の走りはするものの賞金加算できずに4歳夏に1600万クラスに降級。降級後も2年間勝ちに恵まれなかったが、6歳春に準オープンを脱出。その後重賞でも差の無い競馬をして現在に至る。重賞ウィナーになるのは時間の問題と思われる。母の産駒から重賞ウィナーが出たということになればその価値は飛躍的に上がるが、まだギリギリ出ていないと言うことで、今回の値付けか。そう言った意味でもお得感が漂う。
 他には12年産のノーブルリーズン(牝馬・父ネオユニヴァース)が2勝。8番人気ながら芝1600mの新馬戦を勝ち、3歳夏の500万下で2勝目。現在に至る。
 14年産の本馬は母の14歳の時の子。繁殖牝馬としてはギリギリの年齢だが、12年産のノーブルリーズンが2勝していることから大きく心配はないと思われる。



 生産牧場のノーザンファームは、1994年1月、社台ファーム分割により「社台ファーム早来」が「ノーザンファーム」となり誕生した。
 トップレベルの牧場として「世界に通用する強い馬づくり」を実践。社台グループの中核として、数多くの名馬を生産・育成している。JRA生産者収得賞金は、2004年から2008年及び2011年から2014年が1位。2009年〜2010年は2位(1位は社台ファーム)とまさに日本の頂点を極める牧場と言っても過言ではない。
 屋内外2つの坂路コース、1周800mの周回コースなど充実した設備を誇るノーザンファーム早来。育成・調教の専門牧場として直線1200mの坂路コースを備えるノーザンファーム空港牧場。さらにはノーザンファームイヤリング等、施設は広大かつ最新、日々弛まぬ進化を続けている。
 活躍馬をあげると切りがないが、ディープインパクト(牡馬3冠他)、キングカメハメハ(日本ダービー他)、ヴァーミリアン(ジャパンカップダート他)、カネヒキリ(ジャパンカップダート他)、シーザリオ(オークス他)、ジャングルポケット(日本ダービー他)、トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯他)、ブエナビスタ(ジャパンカップ他)、ラインクラフト(桜花賞他)など。
 日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップです。その実力は疑う余地はありません。私もこれが魅力でキャロットクラブに入ったようなものですから。



 預託厩舎は池添学厩舎です。池添学(いけぞえ まなぶ)は1980年9月2日生まれの35歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属する2年目の調教師である。体重の関係で騎手をあきらめ中学生の頃から調教師を目指していた。


 今年(2015年)3月1日に新規開業した。同じ日に開業した厩舎は美浦では池上昌和、竹内正洋、中舘英二の3調教師、栗東では奥村豊、西村真幸、松下武士の3調教師。前評判では父に池添兼雄調教師、兄に池添謙一騎手を持つ”良血”の池添学先生が最も高く、私でも存在は存じているほどでした。調教師になるまでは父の池添兼雄厩舎で調教助手をしていた。


 初出走は2015年3月7日第1回阪神3日目4Rカシノランナウェイ(9着)。初勝利は2015年3月8日第1回阪神4日目2Rメラグラーナ延2頭目。


 2015年10月6日現在、JRA通算10勝、勝率9.6パーセント、連対率21.2パーセントと新規開業厩舎にしては高い。これは良い馬が集まっていることと、その手腕によるところだろう。3月開業での現10勝ペースは年換算だと20勝は上回るペースで2年目となる来年は更なる飛躍が期待出来る。重賞は未勝利。


 騎乗依頼は松山弘平騎手が多く、、福永祐一、岩田康誠、クリストフ・ルメール辺りのリーディング上位の騎手を乗せてくれることが多い。

 キャロットクラブの信用は高く、メテオライト、ジェラルド、ハンマークラビアの3頭の現役馬を転厩させた他、ディマクコンダの13(募集価格2400万円)、ハープスターの半妹ヒストリックスターの14(募集価格7000万円)、エルダンジュの14(募集価格3600万円)と高額な期待馬を次々とここの厩舎に回している。

 また、サンデーレーシングでもブエナビスタの初子をこの厩舎に回すなど社台グループからの信頼が厚いと言える。

 今後成績を伸ばしてくることが確実な優良厩舎で期待しています。



 馬体は、全体的に力強さを感じる造り。とにかく私の好きな豊富な筋量、背中のラインも走る馬の雰囲気、クビ差しの角度も良い。右脚の繋ぎが多少寝過ぎている感じはあるがまだマシか。馬体重も447キロと4月の末という生まれを考えると悪くない。9月30日の近況報告では465キロまで馬体重が増加しており、最低水準までは増えてくれたので安心している。牡馬なのでできればあと20〜30キロは欲しいところだが、これからの成長に期待したい。



 総合評価2.28とやや低い方ですが、私が重要視している調教師の評価が最低の”E”であるからです。これは新規開業された池添学調教師に実績がないからですが、実際開業半年にして10勝を挙げられておりますし、ハープスターの下が入るなど続々と良い馬が預託されていますので、近い将来評価が上がることは確実です。
 それ以外は全て水準の”B−”以上の評価で穴がなく数字以上に期待の高い馬です。

 とにかく、4勝も挙げた母から4勝を挙げた産駒が登場していますし、全体的な仔出しも良く、母の14歳の時の産駒とまだギリギリ活躍馬が出る年齢で大いに期待しています。私の目標は2、3勝です。そのくらいはしてくれるのではないでしょうか。

 期待してるゾ、カメリアローズの14!!

これ以降は2016年2月19日に作成

●競走馬名がフリーダムベルになりました

 2016年2月18日に発表されましたカメリアローズの14の競走馬名はフリーダムベル(Freedom Bell(英語) アメリカ原産の椿の花の品種名。母名より連想。)になりました。

 すぐにパッとカメリアローズの14がフリーダムベルというのは無知な私は連想しづらいですが覚えやすい名前で有り難いですね。強そうな名前だと思いますし活躍して欲しいですね。

これ以降は2016年5月23日に作成

●5月23日にノーザンファーム天栄へ移動しました

 以下は5月23日に臨時更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告です。

23日にNF天栄へ向けて移動しました。「継続的に速めのペースで乗り込むことができていましたので、本日の馬運車で本州へ移動することになりました。調教の動きはまずまずですし、まずはゲートをクリアして更に力を付けてデビューへ向かってもらえればと思います」(空港担当者)

 ということで、5月23日にノーザンファーム空港牧場を経ち、福島県のノーザンファーム天栄へ向けて移動したということです。正直、もっと時間がかかると思っていましたのでこの時期の本州への移動は嬉しいですね。

 5月18日にもう1頭の2歳愛馬マルムーティエが本州に移動。こちらはどんさんからの情報で5月中の本州への移動は5月2日の時点で聞いていましたから、そろそろ移動だなぁと心づもりをしていたのですが、フリーダムベルは全くそんな情報はないですし、何よりもつい先日5月13日の近況報告が「欲を言えばもう少し手応えに余裕が出てきてほしいところ」なんて出てましたから、まだまだ北海道でしっかりと基礎体力を作っていくものだと思っていました。そもそも移動の移の字もなかったですもんね。ですから喜びも倍増です。

 これで3頭いた2歳愛馬の内、2月に腰フラでデビューできずに引退したキアナ以外の2頭が2歳5月ですでに北海道を脱出してくれました。今年も移動が早くここまでは順調です。この時期に移動できれば近況更新も毎週になりますから、毎週愛馬の状態が知れて嬉しいです。(北海道のままだと隔週更新)

 この時期の移動は全体を見てもかなり早い方で順調で現時点である程度体が出来上がっている証拠ですし嬉しいですね。

 調教の動きは”まずまず”程度と言うことで、相変わらず大物感は一切ありませんが、これからトレセンでの調教でどんな動きを見せてくれるのか楽しみです。

これ以降は2016年5月26日に作成

●5月26日に栗東トレセンに入厩

 5月26日に更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告によりますと、23日に北海道のノーザンファーム空港牧場を出発したフリーダムベルは26日に栗東トレセンに入厩したということです。

 途中、天栄へ着いたとも、しがらきへ着いたとも報告がなかったのでどうなっているのかとやきもきしましたが、いきなり入厩情報でした。そりゃあ、しがらきで長居するよりははるかに嬉しいですよ。でも、ちょっと驚きました。何せ、北海道でのコメントがイマイチでしたし、しがらきで止めて成長でも促すのかと思っていました。

 これでゲート試験に向かっていくことになります。それにしてもこれだけ一気に移動できるということは輸送を苦にしないタイプと考えられ、これは大きな武器です。ローカルなど選択肢が増えますからね。

 フリーダムベルの入厩前日にはあと1頭しかいない2歳愛馬のマルムーティエも栗東トレセンに入厩。2歳愛馬が2頭共早期に移動してくれてなんとも順調です。これまでの評ではマルムーティエの方が気性は難しいものの強そうです。フリーダムベルも調教でアッと驚く動きを見せて欲しいですね。

これ以降は2016年6月3日に作成

●6月3日にゲート試験に一発合格しました

 6月3日に臨時更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況は次の通りです。
3日はゲート試験を受け、無事合格しました。「寄り、駐立ともに問題なくこなしてくれていましたし、今朝練習がてら試験を受けたところ、スタートもまずまず出てくれて、無事合格することができました。練習を開始してから期間も短いのに、なかなかいいセンスの持ち主ですね。この後は馬の状態をよく見てから決めますが、まだ体つきが幼く成長が見込めるので、一度放牧に出そうと考えているところです」(池添学師)
 ということで、フリーダムベルは6月3日にゲート試験に一発合格したということです。ゲートが苦手でないということは1つの大きな武器です。レースでも好スタートから抜群のポジションを取って競馬を有利に進めて欲しいですね。

 何?1日にゲート試験に合格したマルムーティエと同じコメント??そりゃ、コピペですから(汗)。

これ以降は2016年6月5日に作成

●6月2日にJRA競走馬登録が完了しました

 6月5日に発表されました6月2日登録分のJRA競走馬登録完了馬144頭の中にフリーダムベルの名前があり、競走馬登録が完了しました。

 これにより、追い切りの情報が入ってきますので、これまでのゲート試験の時計などもわかるようになります。また、入退厩情報なども迅速にわかるようになります。

 さて、帰厩後、調教でどんな動きを見せてくれるのか楽しみですね。

これ以降は2016年6月9日に作成

●6月8日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 以下は6月8日に更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告です。
8日にNFしがらきへ放牧に出ました。「ゲート試験に合格してからは、1日だけ曳き運動で楽をさせましたが、すぐに坂路で普通キャンターくらいのところを乗り始めるなど、大きく疲れた様子はありませんでした。ただ、やはり体つきをなどを見てもこれから成長してくるなと感じさせてくれますし、今ここで進めていく必要もないだろうと思い、予定どおり今朝放牧に出させていただきました。まずは牧場でしっかりと乗り込んで下地を造ってもらいたいと思います」(池添学師)
 ということで、フリーダムベルは予定通り6月8日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されたということです。

 今は全体的に頼りないフリーダムベルですが、しっかりと成長してガラリ一変して欲しいですね。池添学先生のコメントからは帰厩までに2か月くらいはかかりそうですが、少しでも早いデビューと1勝を期待しております。

これ以降は2016年7月4日に作成

●ここまでの近況経過

2015月9月30日

 気性は前向きなタイプ。

2015月10月30日

 新しいことには敏感に反応。

2015月11月30日

 物覚えはとても良い。

2016月2月15日

 坂路コースでの手応えも十分。

2016月2月29日

 乗り込みを重ねる中で脚元に不安が出てくることはなく、馬体も良好な状態を保てています。カイバを同じ育成厩舎の馬より早く、そしてしっかり食べることができています。

2016月4月15日

 徐々に脚の捌きが良くなってきたことで、坂路コースでの動きはダイナミックなものへと変わってきました。首の使い方が以前より良くなっており、ストライドも大きくなってきているのが感じられます。着実に良化傾向にある。

2016月4月28日

 体調面は良好でカイバも増やしていますが、残さず完食してくれることもあって好馬体へと変わってきています。精神的にまだ幼い部分は残る。

2016月5月13日

 欲を言えばもう少し手応えに余裕が出てきてほしいところ

2016年6月28日 ノーザンファームしがらきにてタテヤマさんレポート

フリーダムベルは終始子供っぽいと言われてました(笑)。私もこの馬が一番幼く見えました。
しばらくは体力を付けさせるためしがらきで調教を積むようですが私が秋の阪神ぐらいでデビューですか?と尋ねたら使える状態になれば阪神開催まで待たずに使いたいとの事です。

 ここまでの近況報告から気性的に激しく、デビュー戦や初めて出走する競馬場では物見をしたり怖がってしまったりしてしまう恐れがありますね。

 ただ、馬体は確実に成長してくれていますし、1度の頓挫もなく調整できていることも有り難いことです。あまり大物感や中物感はここまでの近況からは感じることは出来ませんが、まずは未勝利クラスをしっかりと勝ち上がって欲しいですね。

これ以降は2016年8月15日に作成

●8月11日に栗東トレセンに帰厩しました

 8月11日に臨時更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告によりますと6月8日から成長を促す為ノーザンファームしがらきへ放牧されていたフリーダムベルが8月11日に栗東トレセンに帰厩したということです。

 兄たち(ダローネガ、フェザリータッチ)は活躍していますしフリーダムベルも活躍して欲しいですね。まずはこれからの追い切りでどんな動きを見せてくれるのか楽しみです。

これ以降は2016年9月12日に作成

●追い切り情報(9月12日更新)

6月3日 栗東E 良馬場 ゲートなり

助手
13.5
14.9


8月17日 栗東坂路 良馬場 強めに追う
1回
助手
4F 57.7
3F 41.5
2F 26.8
1F 13.3
ディープウィンダム(2歳新馬)馬なりに同入


8月24日 栗東CW 良馬場 稍一杯に追う

助手
5F 73.5
4F 57.4
3F 41.6
1F 12.6
キラリジェームス(3歳未勝利)馬なりの内同入


8月28日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.7
3F 44.8
2F 29.9
1F 14.9


8月31日 栗東坂路 稍重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.8
3F 39.5
2F 26.2
1F 13.6
ボンセルヴィーソ(2歳未勝利)馬なりを0.6秒追走クビ遅れ


9月11日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
大下智
4F 56.3
3F 40.7
2F 26.4
1F 13.4
スマートスペクター(古馬500万下)馬なりを1.0秒先行0.2秒先着
 6月3日、競走馬名が登録されたことでゲート試験合格時のラップが出てきました。この2日前に同様にゲート試験に合格した愛馬マルムーティエのラップが12.5、14.3ですから、それと比較しても平凡であることがわかります。
 ただ、今はまだ成長途上の馬ですから、ゲート試験に無事一発合格してくれたということを喜びたいですね。馬体がしっかりしてくれば、更に良い時計でゲートを出てくれるでしょう。

 8月17日、ゲートを除けば実質1本目の追い切り時計を計時しました。全体の時計はゆっくりですが、最後までしっかりと伸びていますし、1本目としては上出来なのではないでしょうか。ここから徐々に時計を詰めていって欲しいですね。
 以下は同日(8月17日)に更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告です。
「先週の木曜日に無事帰厩しており、今朝は坂路で追い切りました。まずは無理をしない程度にサッと乗ったのですが、体に緩さもあるせいかまだ動き切れていない感じがしましたね。ただ、これが実質1本目の時計ということになりますし、これからもっと乗り込みを重ねていけば良くなってくるでしょう。普段からすぐ噛んできたりする馬ですが、いざ跨ってしまえば別に何か悪さをするというわけではありませんし、今のところはちゃんとこちらの指示に従ってくれていますよ」(松尾助手)
 ということで、まだまだと言う感じですね。ということはここからまだまだ伸びしろがあるということですから楽しみですね。下手をすれば、このくらいの時計で一杯一杯の馬もいますからね。

 8月24日、3歳馬と併せて追い切られましたが競馬ブックでは滅多に出ない右下がりの矢印と評価は低いですね。短評は”時計平凡”です。
 以下は同日(8月24日)に更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告です。
「今朝はCWコースで追い切りました。道中はこちらが促さないとなかなか進んで行かず、先週と比べてもそう大きく変わった感じはしませんでした。動きを見ても、正直なところまだもう少し乗り込んでからかなという印象を受けました。ただ、いいモノは持っていると思うので、このひと追いでまた変わってきてくれればいいですね。今後の状態次第なので番組はまだ決まっていませんが、体調面の問題はありませんので、今のところは阪神開催でのデビューを目標にしています」(池添学師)
 ということで、池添学調教師から見ても冴えない動きだったということです。まだ本格的にトレセンで追い切って間もないですから過度に評価を落とすことはありませんが、暗雲が垂れ込めていることは間違い無さそうです。能力のある馬ならこのくらいから水準以上の動きを見せてくれますもんね。
 ただ、追い切りの動きが全てではありませんし、これから動きが素軽くなってくる可能性も多々あります。本数を重ねて徐々に良い動きを披露して欲しいですね。

 8月28日、中間は15−15で追い切られました。次の水曜日の追い切りでは一歩前進して欲しいですね。期待しています。

 8月31日、坂路で一杯に追い切られました。全体の時計は53秒8と良い時計が出てひとまず安心ですが、終いが13秒6もかかってイマイチです。これが12秒前半などでしたら激アツなんですけどね。正直、今のところ大物感はないですが、坂路で53秒台を出せるのですから少なくとも未勝利クラスでは力上位だと思われます。
 デイリー馬三郎では”反応平凡C”と低い評価です。そりゃそうですよね。
 以下は同日(8月31日)に更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告です。
「水曜日に坂路で併せて追い切っています。先週よりさらに負荷を強めてビシッと追い切ったのですが、前半は良かったものの最後は脚色が少し鈍ってしまいました。トモを含めて体の芯がまだしっかりしておらず、緩さがある分だけ動き切れないのでしょうが、こうして時計を出すことはできていますし、そのあたりは調教を重ねて少しずつ良くなってくるでしょう。血統背景を考えても先々では芝でと思っていますが、稽古の印象ではシュッと切れるというより長くしぶとく脚を使うような感じですので、初戦はまずダートを使わせていただきたいと思います」(池添学師)17日の阪神競馬(2歳新馬・ダ1800m)を目標にしています。
 ということで池添学先生としてもまだまだという印象のようです。しかし私と同じく全体の時計は評価されていますし、これがパンとすればもっとやれそうで楽しみですね。この状態で実践で上位の成績に来られるようなら熱いのですがどうでしょう。ちょっといきなりの勝ち負けまでは難しいかも知れません。
 デビュー戦の予定が発表になりました。9月17日 阪神6R 2歳新馬 ダート1800m 混合ということです。ヴィクトワールピサの産駒ですから、芝でもダートでも走れると思いますが、まずはダートでどんな走りを見せてくれるのか楽しみです。

 9月11日、8月31日の追い切り後、まるまる1週間追い切り時計がなかったので故障を心配していたのですが、9月7日に更新されたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告によりますと、「先週しっかりと攻めた反動からかこの中間は少し硬さが目立つようになってしまいました。」とのこと。一旦デビュー戦の予定は白紙撤回になりました。この時点では長引きそうなのかな?と心配しましたが、11日に追い切り時計を計時。しかも体重の軽いジョッキー騎乗とは言えそこそこの速い時計を出しています。これで反動がなければデビューに向けて追い切りを重ねていくということになるでしょう。14日の近況報告に注目ですね。

これ以降は2016年9月18日に作成

●トモに疲れた感じが抜けずに9月16日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました

 以下は9月15日に更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告です。

「少しずつ硬さは解れてきた感触はあったのですが、水曜日の午後から馬体チェックを行ったところ、トモの疲れた感じが抜けておらず、全体的に歩様もシャキッとしてこないと感じました。当初は今朝追い切ることも考えていたのですが、この状態で強い負荷をかけるとその後の反動も大きくなりそうです。馬も一番しんどいところですし、ここは無理をさせずいったん放牧に出してもう少し乗り込んでもらうことにしました。ご心配をおかけして申し訳ありません」(池添学師)16日にNFしがらきへ放牧に出る予定です。

 ということでデビュー戦に向けて再入厩していたフリーダムベルですがトモの疲れた感じが抜けておらず、全体的に歩様もシャキッとしてこないということで9月16日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

 うーーーん、強い負荷をかけるとトモがついてこないのではレースにならないですね。長引かないことを願います。いつまでもこのままだとデビューできませんからねぇ。

これ以降は2017年1月10日に作成

●膝の骨周囲にきつい炎症があり、デビューすることなく1月3日に引退が発表になりました

 以下は12月28日に臨時更新されましたクラブ公式HPフリーダムベルの近況報告です。
27日に栗東トレセンへ帰厩しました。「NFしがらきで右トモの痛みを取る処置を行って、トレッドミルで調整できるところまで進めてきたのですが、ここにきてどうも歩様が安定してきません。牧場とも相談して、確定的な診断を行うためいったんトレセンに戻し、様子を見てJRAの診療所で状態の確認をしてもらうことにしました」(池添学師)

 年末にクラブ公式HPのフリーダムベルの臨時近況更新がありました。My Horseのフリーダムベルのところが”池添学厩舎”と出ていたので、いくらなんでもまだまだ良化してレースに向かえるような状態ではないはずで「おかしい」と思いましたが、案の定確定的な診断を行う為の栗東トレセン入厩でした。

 もうこの時点で90パーセントデビューできずの引退を覚悟していました。仮に症状がそこまで酷くなかったとしても、ここまでの流れから、最低でも新馬戦の実施される3月までのデビューはあり得ないでしょうし、それ以降はいきなり既走馬とのデビュー戦になってしまいます。また未勝利戦に出走出来る回数も数えるほどしかありません。デビューできたとしてもよほどの能力がない限り勝ち上がりは厳しいものと予測されました。


 そうこう思っていたら年明け早々の1月3日に臨時更新がありました。すでにMy Horseのところが引退の表示になっており、近況報告を開けるまでもなく最後の更新であることは明白でした。

「右トモの状態が芳しくないということで、昨年末に入厩させて、状態をチェックして適宜診療所の診断を仰いできたところでしたが、膝の骨周囲にきつい炎症があり、このままレースに向かう調教を重ねるのは厳しいという診断でした。振り返れば、ゲート試験合格後にもう少し時間をかけて成長を待てば良かったのではないかという後悔もありますし、これだけの良血馬だけに無念でなりません。期待していただいた会員の皆様には大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」(池添学師)NFしがらきでは右トモの痛みを取る処置をして一時は歩様が良くなったものの、ぶり返すとまた歩様が乱れ他の箇所にも影響を及ぼしてしまい、完治を見込むのが難しいという状況です。時間をかけてなんとか良化が見込めないか検討を重ねましたが、このままではデビューも危ぶまれるという診断で会員の皆様のご負担ばかりが増えかねない状況でもあり、池添学調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

 ということで、我らが愛馬フリーダムベルは膝の骨周囲にきつい炎症があり、このままレースに向かう調教を重ねるのは厳しいとの判断で1月3日に引退が発表になりました。

 せめて1度だけでもどんな走りをしてくれるのか見たかったところでしたが、3歳になるまでデビューできなかった時点で投資としては半分以上失敗していると思いますし、これ以上引っ張られてもおそらく損失が増えるばかりでしょう。未勝利戦のあるうちに走れる状態になるかどうかと聞かれればNoだと思いますし、ここでの決断はむしろ良かったと考えます。

 期待して購入したフリーダムベルですが、終わって見れば牧場でのコメントも平凡なものばかり。走りそうな印象はほぼありませんでした。追い切りの動きも脚に問題を抱えていたとはいえ、平凡な動きでしたから、能力的にも未勝利戦を勝ち上がれなかったのではないかと思っています。走ってないのでわかりませんが、いろんな意味で相変わらず私は馬見の能力が低いですね。

 それにしても私はこの世代3頭を購入しましたが、キアナもデビューに至らず早々に引退。たった3頭しか購入していないのに2頭がデビューできずと久々に散々な結果となってしまいました。前世代は2頭購入で結果的に勝ち上がれませんでしたが、2頭共未勝利戦2着とある程度の能力は確認出来ました。

 あとはこの世代は最も期待の高かったマルムーティエだけですが、これもデビューから3、3、4着と弱面の中でもパンチ不足で勝ち上がりは黄色信号です。2世代連続未勝利の不名誉な記録が誕生しそうで怖いですね。

 次世代は久々の私の中では高額馬のクルソラの15を最優先で取得しています(フリーダムベル世代の最優先はグラニーズチップスで落選)。この馬に大きすぎる期待がかかるわけですが、この流れですとまずはデビューが出来るのかと心配になっちゃいますね。


 そんなこんなで、2015年10月6日から立ち上げましたフリーダムベルの特集は終了するわけですが、ご一緒の皆様とは競馬場で一喜一憂することすらできずに残念です。ただ、保険金が募集価格の半分は出るようですし、秋の募集でまた新しい出会いがあれはと思います。

 フリーダムベル、お疲れ様でした。

最後までご愛読ありがとうございました

2015年10月6日立ち上げ 2016年2月19日、5月23日、26日、6月3日、5日、9日、7月4日、8月15日、18日、24日、28日、9月2日、12日、18日、2017年1月10日加筆

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